ラクスルでは、名刺を簡単に作成できるテンプレートデザインが多数用意されています。
豊富なバリエーションの中から、好みに合わせてデザインを選ぶことができ、操作も簡単です。

趣味や遊びであれば、お好きなデザインを選んで問題ありません。
しかし、ビジネスで使用する名刺の場合は、相手に与える印象が非常に重要です。

そのため、デザインは「自分の好み」ではなく、「事業内容」や「伝えたい印象」を踏まえて選ぶことがカギとなります。

避けるべきデザイン

名刺デザインの印象として避けるべきなのは大きくは2つあります。

事業やビジネス、理念に合っていないデザイン

ラクスルのテンプレートはよく出来ているため、つい「かっこいい」デザインを選びたくなります。しかし、名刺において重要なのはカッコよさではありません。

カッコよさをアピールすべき名刺であっても、その表現が本当に適切かを慎重に考えるべきです。伝えるべき印象を明確にし、逆にビジネスの妨げになる印象は避ける必要があります。

まったく意味を持たない飾りデザイン

テンプレートの柄やモチーフには意味があります。木なら「自然・成長」、黒い背景なら「高級感・大人っぽさ」など、ビジネスに合った印象を意識することが大切です。

なんとなく選ぶと意図が伝わらなかったり、誤解を招きます。

避けるべきテンプレート例

サンプルを用いながらこれらのテンプレートの何が良くないのか理由を解説します。

柄や模様のテンプレート

柄が入ったテンプレートは非常に扱いが難しくなります。単体で見るとキレイで、それっぽく見えるのですが、他の方も同じ柄が使えるという事を考えてみてください。
同じ会社の人だと間違えられるくらいに近しい名刺デザインになってしまいます。
パッと見では柄が特徴的に見えてしまうのに、実際は他の方も利用できる特徴のない要素という矛盾が生じてしまうのです。
柄に特に意味を持たない場合は尚の事です。

モチーフが含まれるテンプレート

モチーフが含まれる名刺が悪いわけではありません。但し、テンプレートのモチーフはあまり利用すべきではありません。理由としては柄と同様で、テンプレートであるという事は他の方もまったく同じモチーフが利用できるためです。名刺を見返しているときに、他の方とまったく同じモチーフを利用している名刺を見かけたらどう思いますか?「何か関係があるのでは?」と不要な推察が始まってしまうと思いませんか?もしモチーフを入れたいのであれば、有料のイラスト素材を購入して使用することで被る可能性を極力下げるか、描き起こすことをお勧めします。

全面が背景写真のテンプレート

全面が写真の名刺もたまに見かけるデザインで、これ自体が悪いわけではなく、カメラマンなど自身を表現する手法として適切に利用されている方も多数いらっしゃいます。問題なのはテンプレートの写真をそのまま利用することです。他と同様に、テンプレートを利用するという事は、他の方も同様のデザインにできます。名刺全体を占める写真が他者と同じであった場合、もはや同じ人の名刺だと思えてしまいます。写真を利用する場合は、なぜ写真を利用するのか、写真がその事業やビジネスを表している写真なのかどうかをよく検討したうえで利用する事をお勧めします。

黒や金を背景にあしらったテンプレート

背景全体が黒の名刺や、そこにゴールドやシルバーがあしらわれた名刺は、高級感があってついつい選んでしまいがちなテンプレートです。必ずしも間違いではないですが、選んだ基準が「なんとなくカッコいいから」という理由になってはいませんか?「なんとなくカッコいいこと」がビジネスであり、事業を表しているのでしょうか?例えば、高級ワインバーの名刺なら良いのかもしれません。ただ、高級感を出すために背景を黒くしておけば良いというのも安易になっている可能性もありますし、背景が黒でシルバーやゴールドのあしらいがあると、高級感と合わせて、煌びやかというような印象も出てしまうので、水商売的な印象やナルシスト的な印象も与えてしまいます。そのため、背景が黒のテンプレートはしっかりと考えて選ぶ必要があります。

本人の写真を入れるテンプレート

自身の写真を入れることで「顔」を覚えてもらえるというメリットが考えられます。但し、まずは1歩引いて考え、そもそも「顔」を覚えてもらう事が重要なのかをしっかり検討する事をお勧めします。本来、覚えてもらう必要があるのはサービスやサービスの魅力です。しかも、年中同じ髪型で同じ印象を保てるなら良いですが、ずっと名刺と同じ印象を保てますか?そのあたりも踏まえながら、写真を入れるべきなのか検討したうえで、更に、写真を載せるのであれば、しっかりとした印象の良い写真を掲載すべきです。写真が暗い、だらしない、ピンぼけしている、画質が悪い、クセがあるなど、掲載することでマイナスな印象にもなり得ます。載せるならプロのカメラマンに撮影を依頼する事をお勧めします。

キャラクターが入ったテンプレート

キャラクターが入った名刺は、モチーフが入った名刺と同じことで、まず、テンプレートに入ったキャラクターをそのまま使うというのは推奨しません。さらに、キャラクターを差し替えることを前提とした場合でも、本当にそのキャラクターを名刺に入れるべきなのかよく検討していただく必要があります。キャラクターが会社のマスコットであったり事業マスコットであれば良いかもしれませんが、「自身のお気に入り」であったり、「せっかく作ったから」という理由だけで無暗に入れるものではありません。名刺はコレクションカードではないということをしっかりと認識する必要があります。

使いやすいデザイン5

テンプレートデザインの中でも他者との被りが気になりにくいデザインを5点紹介します。テンプレートに少し調整を加えることで更にバランスが良くなるので、合わせてご紹介しますので実践してみてください。

こちらのラクスルのテンプレート一覧テンプレート名をご参照ください

テンプレート名「ビジネス_表面」

ロゴをちょい足しで名刺の出来上がり

ポイントシンプルなレイアウト+ロゴという構成で、ロゴが一番のポイントになりやすいため、テンプレートが他者と同じになったとしても、ロゴさえ異なっていれば差別化できます。ロゴは右上と社名の左の2箇所設置するとバランスが良いですが、社名のとなりに置くロゴはシンボルマークのみが適切です。シンボルマークがない場合は社名の左側にはロゴを置く必要はありません。本レイアウトは正方形に近いロゴがある場合はバランスが良いですが、横長のロゴの場合はバランスが悪いので他のテンプレートの方が無難です。

テンプレート名「役所_シンプル」

差し色でちょっとオシャレ感

ポイントカッチリとしたデザインなので、バランスを整えやすいです。右上にロゴを入れると良いので、ロゴに置き換えるようにしましょう。氏名の下のラインの色もロゴの色に合わせて変更すると統一感があってスッキリした見た目になります。役職を氏名の上に書く場合は、左側の役職部分は削除して、住所などとインデントのラインが合うように左に詰めるようにしましょう。

テンプレート名「ビジネス_縦_シンプル左揃え」

縦型のシンプル名刺ならコレ

ポイント縦型の名刺のシンプルパターンです。テンプレートのままですと、テンプレート感が強すぎるため、右上にロゴを追加するとロゴがポイントになって唯一無二感が生まれます。社名の部分はテンプレートのままですと少し細い文字なので、社名の部分だけ太文字になるように調整するとバランスが良くなります。

テンプレート名「シンプル_色面」

少しカジュアルなバランス型

ポイント背面に少しカラーが入るので、ほんの少しカジュアル感もありながら、遊び過ぎないしっかりとしたデザインなので利用しやすいテンプレートになっています。背面のカラーに関してはロゴのカラーを薄くした色合いを配色するとバランスが良くなります。背景の色が濃いと文字が読みづらくなってしまうのでご注意ください。

テンプレート名「縦_中央揃え_表面」

フリーランスにぴったり

ポイント名前が最も主張される名刺デザインで、フリーランスなどは利用しやすいかと思います。文字が並びすぎないように会社名(屋号名)の隣にシンボルロゴなどを入れるとバランスが良くなります。シンボルロゴのカラーに合わせて氏名と氏名の下のラインのカラーを変更するようにしましょう。