2025-07-30 10:36:00
名刺交換のマナーとは?
名刺交換はビジネスコミュニケーションの入り口。細かいマナーを守ることで、第一印象を整え、信頼感を築くきっかけになります。下記は、現在掲載されているマナーに加えて、補足・注意点を交えたマナー集および応用例です。
基本マナー
渡すときのマナー
- 名刺は常にきれいに、折れ・汚れがないよう保管する
名刺は第一印象を左右するもの。名刺入れに整えて入れ、取り出す際は、スッと相手に差し出しやすい面を上にして準備しておく。 - 席に座ったまま渡さない
名刺交換は原則立って行います。会議室や商談スペースでも、席を離れて立って交換すること。 - 目下の人から先に差し出す
立場が下の方から名刺は差し出します。受注者と発注者なら受注者から名刺を差し出します。 - 名刺入れの上に名刺を置き、両手で差し出す
名刺入れの蓋の上に名刺を置き、両手で持つ。名刺の表の正面が相手に向くようにして差し出す。「よろしくお願いします」と一言添える。
- 複数人の場合は目上の方から名刺交換します。発注側部長A、部下B、受注側部長C、部下Dの場合、A⇔C、A⇔D、B⇔C、B⇔D。
- 複数人の場合、自身の名刺公開が終わったからといって先に席に座らずに、他の方の名刺交換が終わるまで立って待ちましょう。
- 複数人だからといって、名刺を重ねてスライドさせるように名刺を渡していくのはやめましょう。
受け取るときのマナー
- 両手で受け取る
相手からの敬意に応える姿勢。「頂戴します」と一言添える。受け取ったらすぐに名刺を確認する。 - すぐにしまわない
受け取った名刺をすぐに鞄にしまうと失礼と見なされる可能性あります。商談中はテーブルの上に名刺入れを下に敷いて置きます。 - 名前・会社名を声に出して確認する
「○○社の××様ですね」と一言添えることで少し親近感が生まれます。 - 名刺の扱いも丁寧に
名刺の角を折らない、汚さない、机の上に乱雑に置かないなど、小さな所作が信頼を左右する。特に飲み物の水滴などで名刺を濡らしてしまう事があるので、注意が必要です。
シーン別応用マナー・注意点
営業訪問などの場合
- 相手の目を見てスマートに渡しましょう。この印象が商談を左右する事もあります。
- 名刺交換のタイミングは冒頭で、軽い自己紹介と合わせて行います。
- 相手の名刺を受け取ったら即座に確認し、部署や肩書、サービスなどを把握しましょう。書いてあることをそのまま質問してしまったりすると「この人は名刺を見ていないんだ」と思われてしまう可能性があります。
交流会などでの名刺交換
- 交流会だからといって雑な名刺交換はしないようにしましょう。
- 名刺のバラマキは何の交流にもならないのでやめましょう。
- 相手の立場をみて露骨な態度の変容は周りの人からも不快に思われます。
よくあるトラブルと対応策
| トラブル | 対応策 |
|---|---|
| 名刺を切らしてしまった | 名刺を切らしている旨を伝えて、即日、メールなどで連絡し、相手に連絡先を明確にしておきましょう。 |
| 目上の人から先に名刺を差し出されてしまった | 差し出された名刺を断る必要はないので「お先に頂戴します」と名刺をいただいたうえで、「ご紹介が遅くなりました」と添えて自身の名刺を渡しましょう。 |
| 名刺の情報が古かった(間違っていた) | 古い部分をお伝えして、メールなどで新しい情報をお伝えしておくようにしましょう。情報が古すぎて名刺の役割を果たさないような場合は、それは名刺を切らしていることと変わりないため、「名刺を切らしていて」と渡すことをあきらめるのも手段です。 |
| 名刺交換相手が多くて机に並びきれない | 会話の主体となる方のみを並べて、他の方は重ねて名刺入れの上に置くと良いです。 |
まとめ
名刺交換のマナーは、見た目以上に丁寧な所作や気遣いを伝えるものです。
特にビジネス初対面での交換時には、わずかな動作が印象を左右します。
「名刺入れ・立ち居振る舞い・受け取り方・確認の所作」など、基本マナーを確実に押さえつつ、相手に敬意を示す振る舞いを心がけることで、信頼の第一歩が築けます。

