2025-08-15 17:10:00

名刺にQRコードは必要?

結論

スマホからの“次の行動”が名刺交換直後に起こると価値が高い場合だけ入れるのが有効です。

例:Web予約/来店案内/ポートフォリオ閲覧/採用応募など。目的が曖昧なら無理に載せる必要はありません。

まず「QRで何をさせたいか」を決める

「何でもQR」は逆効果です。名刺→スマホで完結する行動かどうかで判断します。

即行動系(相性:〇)

予約フォーム、問い合わせ(TELリンク/メール)、地図・ナビ起動、LINE追加、名刺の連絡先登録(vCard/MeCard)。

情報参照系(相性:内容次第)

価格表、サービス一覧、事例集、ポートフォリオ。スマホで読みやすい設計が前提。

PC向けの体験(相性:△)

長文資料や複雑なツールはPCの方が適切なことが多いです。QRより短縮URLや、検索対応してあるなら「●●で検索」などの方が親切な場合があります。

QRはURLの遷移だけではない

QRコードはサイトへ遷移させるためのものと思い込んでいる方もいると思いますが、実はサイトへ遷移させる以外にも以下のような事も可能です。

  • tel:(電話発信)
  • mailto:(新規メール作成)
  • 地図座標の起動
  • vCard配布(連絡先に保存)

入れる前に知っておくデメリット

スペースを取る:最小サイズがあり、デザインの自由度を下げます。

読み取り失敗のリスク:小さすぎる/コントラスト不足/紙の光沢で反射、などで読めない場合があります。

情報の陳腐化:リンク先が変わると名刺が無効に。自社ドメインのリダイレクトURLを噛ませると更新に強いです。

結局のところ、「相手の使い勝手より自分の都合を優先した」と見られる危険があります。目的と体験が明確でないQRは載せない方が良いです。

載せるなら守る実装ルール(サイズ・配置・印刷)

サイズ:一辺 最低12〜15mm以上、可能なら18mm以上。密度が高いコードほど大きめに。

余白(Quiet Zone):周囲に最低4セル分の無地スペースを確保。枠や写真に密着させない。

コントラスト:濃色のコード × 白地が基本。反転(白いコード×濃色地)や写真の上は避ける。

誤り訂正:通常は M〜Q を推奨。密度が上がる長いURLは短縮してシンプルに。

データ形式:ベクター(SVG/EPS)か高解像度PNGを使用。印刷前に実機で必ず複数回テスト(iOS/Android)。

配置:表面に置く場合は右下付近+短いラベル(例:『Web予約』)で行動を明示。迷う場合は裏面に集約。

スマホ体験を設計する(着地点の要件)

第一画面で目的が見える:予約・問い合わせボタンはファーストビューに。

モバイル最適:読みやすい文字、充分なタップ領域、速い表示速度。

計測:URLにUTMを付与して効果測定。

例)https://example.com/?utm_source=businesscard&utm_medium=qr&utm_campaign=2025_intro

便利機能:vCard配布/地図起動/ワンタップ発信など“即行動”に直結させる。

具体例:QRで見せると効果が高いケース

予約が収益直結:サロン/クリニック/飲食店のWeb予約。

所在地が重要:地図アプリでそのままナビ。

採用や営業の導線:応募フォーム、資料請求、事例LP。

プロフィール圧縮:vCardで「連絡先に保存」→電話帳からの折り返し率向上。

誰でも簡単!QRコードの作り方

掲載したい場合は https://qr.quel.jp/ で手早く作れます。手順は以下です。

  1. サイトにアクセス
  2. 作成したい種類を選択(URL/メール/電話/地図/vCard など)
  3. 必要項目を入力(URLは短縮済みや自社のリダイレクトURL推奨)
  4. 誤り訂正レベルを設定(迷ったらM)
  5. 余白(マージン)を確保して生成
  6. PNGまたはSVGをダウンロード
  7. 実機でテスト(異なる端末・光沢紙での反射も想定)→問題なければデザインに配置

まとめ

名刺直後の“スマホでの次の行動”が明確なときだけQRを採用。

掲載するなら読み取りやすさとLPの体験設計を最優先。

迷うなら無理に載せず、短縮URLや分かりやすいCTAで十分です。