2025-09-04 21:09:00
名刺デザインに利用するフォントは何がいい?
結論
名刺に使うフォントは「誰に渡すか」「どんな印象を与えたいか」で選ぶ必要があります。
奇抜で読みにくいフォントは避け、読みやすさと信頼感を重視するのが基本です。フォントは小さな紙面において名刺全体の印象を大きく左右します。
大まかなフォントの種類
セリフ体(Serif)
- 特徴:文字の端に「ひげ」や「飾り」が付いている
- 印象:伝統的・格調高い・落ち着いて読みやすい
- 例:Times New Roman、明朝体
- 用途:書籍、新聞、正式な文書、上品さを出したいデザイン
サンセリフ体(Sans-serif)
- 特徴:文字の端に飾りがなくシンプル
- 印象:モダン・すっきり・カジュアル
- 例:Helvetica、Arial、ゴシック体
- 用途:Webサイト、広告、モダンな印象を与えるデザイン
スクリプト体(Script / Handwriting)
- 特徴:手書き風・筆記体のような流れるデザイン
- 印象:優雅・親しみやすい・おしゃれ
- 例:Brush Script、筆記体フォント
- 用途:招待状、ロゴ、カフェやファッション系の名刺
ディスプレイ体(Display / Decorative)
- 特徴:装飾的で見た目のインパクト重視
- 印象:ユニーク・目立つ
- 例:Impact、Comic Sans、装飾フォント
- 用途:見出しやキャッチコピーなど限定的に使用
等幅フォント(Monospace)
- 特徴:すべての文字幅が均一
- 印象:機械的・整然
- 例:Courier、Consolas
- 用途:プログラミング、コード表示
名刺に利用しやすいフォント
セリフ体(Serif)
- 理由:格調高さや安心感を与え、読みやすい。
- 相性の良い業種:士業、教育関係、老舗企業、金融業など信頼性重視の職種。
サンセリフ体(Sans-serif)
- 理由:シンプルで現代的な印象を与え、幅広い業種で使いやすい。
- 相性の良い業種:IT、デザイン、広告、ベンチャー、コンサルなど幅広く対応。
名刺で利用する場合に要注意なフォント
スクリプト体(Script / Handwriting)
- 理由:読みづらさにつながるリスクがある。小さな文字に不向き。
- 使える場合:デザイン・美容・アートなど「柔らかさ」を強調したい業種。
ディスプレイ体(Display / Decorative)
- 理由:派手すぎてビジネス用途では不適切な場合が多い。
- 使える場合:イベント業、エンタメ、クリエイティブ系でポイント的に使用。
等幅フォント(Monospace)
- 理由:事務的で可読性に乏しいため、名刺全体に使うのは不向き。
- 使える場合:エンジニア、プログラマー、システム開発関連で職種性を出す場合。
おすすめフォントの一例
無料で使える Google Noto 系
- Noto Sans JP(ゴシック)
- Noto Serif JP(明朝)
有料だけど安定した美しさのヒラギノ系
- ヒラギノ角ゴ
- ヒラギノ丸ゴ
- ヒラギノ明朝
どれも「癖が少なく読みやすい」ため、名刺には安心して利用できます。
あまり利用しない方が良いフォント
- 詰まりすぎて窮屈に見えるフォント
- 崩れすぎてだらしない印象のフォント
- 極端に細く印刷で潰れるフォント
- 読みにくい装飾フォント
まとめ
名刺に利用するフォントは、読みやすさと印象のバランスが最優先です。
- 基本はセリフ体またはサンセリフ体
- スクリプト体や装飾書体は業種・用途を限定して使用
- 奇抜さよりも「信頼性」と「わかりやすさ」を意識するのが無難
名刺は小さな紙面だからこそ、フォント選びの一手が全体の印象を大きく左右するのです。