2025-08-25 15:52:00

無料で作れる名刺デザインとは?プロが教える注意点と選び方

名刺は無料でもデザインできる

名刺は必ずしもデザイン費用をかけなくても作成可能です。
たとえばラクスルのテンプレート機能を使えば、オンライン上で簡単に名刺デザインを作れます。

無料でデザインするメリット
  • コストがかからない
    デザイン料が不要なので、印刷代だけで名刺を用意できます。
  • すぐに作成できる
    テンプレートを選んで文字を入力するだけなので、短時間で完成します。
無料でデザインするデメリット
  • 品質が下がりやすい
    テンプレートに沿うだけでは独自性が出しづらく、他人の名刺と似てしまう可能性があります。
  • 名刺本来の役割を果たせない可能性
    印象に残らず、「ただの連絡先」としてしか見てもらえないことも。結果としてビジネスに繋がりにくくなります。

無料で制作する方法

ここではラクスルのテンプレート機能を使った「デザイン費ゼロ」の作り方を解説します。※印刷費・送料は別途必要です。デザインデータのダウンロード(AI/PDFなど)はできません。

1)準備するもの
  • 掲載情報の原稿(氏名/肩書/会社名/住所/電話/メール/URL など)
  • ロゴや写真(任意):PNG推奨、背景透過があると配置が楽です
  • 使いたい色(ブランドカラーの#16進数コードがあると再現しやすいです)
  • QRコード(必要なら事前に作成してPNG保存してください)
2)テンプレートを開く
  1. ラクスルにアクセスし、名刺・ショップカードを選択します。
  2. サイズは日本標準の55×91mmを選択します。(推奨)
  3. オンラインデザイン(テンプレートから作成)を選択します。
  4. 業種やテイストでテンプレートを絞り込み、できるだけシンプルなレイアウトを選んで開きます。
3)表面を編集する
  • テキスト欄に氏名・肩書・会社名などを入力します。
  • フォントは1〜2種類に統一し、サイズ差で情報の優先度をつけてください。
  • 行間・文字間を整え、左右の余白を均等にします。
  • ロゴがある場合は左上または右下など、視線の流れを邪魔しない位置に配置します。
4)裏面を編集する(必要な場合のみ)
  1. 多言語表記/サービス一覧/地図のいずれか1テーマに絞ると読みやすいです。
  2. QRコードを入れる場合は一辺12〜15mm以上を目安に、周囲に4セル分程度の余白を確保すると読み取りやすくなります。
  3. QRコードの反転色(濃色地に白コード)は読み取り誤差が出やすいので出来る限り避けてください。
5)画像・QRの読みやすさチェック
  • 画像は300dpi相当以上が目安です(小さい画像の拡大はぼやけます)。
  • 画面上でOKでも、スマホ実機でQR読み取りテストをしてください(iOS/Android両方が理想です)。
  • 細すぎる線や薄いグレーの文字は印刷で飛びやすいです。最小線幅0.3pt以上を目安にしてください。
6)色とコントラストの最終調整
  • 文字はK100%)、背景は白ベースが最も可読性が高いです。
  • 差し色は1色までにして、情報より目立たせないようにするとうまく仕上がりやすいです。
  • 画面より印刷は暗く出やすいです。印刷は画面よりも少し暗くなりやすい前提で作成しましょう。
7)プレビューと入稿
  1. 仕上がりプレビューで表裏の向き・余白・文字ミスを確認します。
  2. 用紙はまずマット紙を選ぶと無難です(反射が少なく読みやすいです)。
  3. 両面カラー/100枚でカートへ進み、納期と金額を確認します。(まずは少量を推奨)
  4. 配送先・支払い方法を入力して注文を確定します。

※ラクスルのテンプレートはデザイン費が無料ですが、作成データだけをダウンロードして持ち出すことはできません。印刷物として注文する前提のサービスです。

8)到着後のチェック
  • 仕上がりを10枚ほどランダムに取り出し、傾き・色ムラ・文字の欠けを確認してください。
  • 次回の再印刷に備え、注文番号・用紙・納期設定をメモしておくと再現しやすいです。

無料で名刺を作るときの注意点

掲載要素をしっかり考える

無料テンプレートは自由度が高い分、不要な情報を詰め込みすぎたり、逆に必要な情報を落としがちです。
「名刺デザイン.jp」では、掲載情報についての相談も可能なので、不安な方は活用するのがおすすめです。

デザインを盛りすぎない

装飾を多くすれば「凝った名刺」に見えると思われがちですが、実際にはわかりにくく安っぽい仕上がりになってしまいます。
無料テンプレートで作成する際は、シンプルなデザインを選ぶことが成功のコツです。

参考:テンプレートの選び方

できればプロに依頼することを推奨します

もちろん「資金の関係で無料しか選べない」というケースもあるでしょう。
しかし名刺は、相手の信頼や取引に直結する大切なツールです。
だからこそ、可能であればプロに依頼し、ブランディングに沿ったデザインを用意する方が望ましいといえます。