無料で作れる名刺デザインとは?プロが教える注意点と選び方
名刺は無料でもデザインできる
名刺は必ずしもデザイン費用をかけなくても作成可能です。
たとえばラクスルのテンプレート機能を使えば、オンライン上で簡単に名刺デザインを作れます。
無料でデザインするメリット
- コストがかからない
デザイン料が不要なので、印刷代だけで名刺を用意できます。 - すぐに作成できる
テンプレートを選んで文字を入力するだけなので、短時間で完成します。
無料でデザインするデメリット
- 品質が下がりやすい
テンプレートに沿うだけでは独自性が出しづらく、他人の名刺と似てしまう可能性があります。 - 名刺本来の役割を果たせない可能性
印象に残らず、「ただの連絡先」としてしか見てもらえないことも。結果としてビジネスに繋がりにくくなります。
無料で制作する方法
ここではラクスルのテンプレート機能を使った「デザイン費ゼロ」の作り方を解説します。※印刷費・送料は別途必要です。デザインデータのダウンロード(AI/PDFなど)はできません。
1)準備するもの
- 掲載情報の原稿(氏名/肩書/会社名/住所/電話/メール/URL など)
- ロゴや写真(任意):PNG推奨、背景透過があると配置が楽です
- 使いたい色(ブランドカラーの#16進数コードがあると再現しやすいです)
- QRコード(必要なら事前に作成してPNG保存してください)
2)テンプレートを開く
- ラクスルにアクセスし、名刺・ショップカードを選択します。
- サイズは日本標準の55×91mmを選択します。(推奨)
- オンラインデザイン(テンプレートから作成)を選択します。
- 業種やテイストでテンプレートを絞り込み、できるだけシンプルなレイアウトを選んで開きます。
3)表面を編集する
- テキスト欄に氏名・肩書・会社名などを入力します。
- フォントは1〜2種類に統一し、サイズ差で情報の優先度をつけてください。
- 行間・文字間を整え、左右の余白を均等にします。
- ロゴがある場合は左上または右下など、視線の流れを邪魔しない位置に配置します。
4)裏面を編集する(必要な場合のみ)
- 多言語表記/サービス一覧/地図のいずれか1テーマに絞ると読みやすいです。
- QRコードを入れる場合は一辺12〜15mm以上を目安に、周囲に4セル分程度の余白を確保すると読み取りやすくなります。
- QRコードの反転色(濃色地に白コード)は読み取り誤差が出やすいので出来る限り避けてください。
5)画像・QRの読みやすさチェック
- 画像は300dpi相当以上が目安です(小さい画像の拡大はぼやけます)。
- 画面上でOKでも、スマホ実機でQR読み取りテストをしてください(iOS/Android両方が理想です)。
- 細すぎる線や薄いグレーの文字は印刷で飛びやすいです。最小線幅0.3pt以上を目安にしてください。
6)色とコントラストの最終調整
- 文字は黒(K100%)、背景は白ベースが最も可読性が高いです。
- 差し色は1色までにして、情報より目立たせないようにするとうまく仕上がりやすいです。
- 画面より印刷は暗く出やすいです。印刷は画面よりも少し暗くなりやすい前提で作成しましょう。
7)プレビューと入稿
- 仕上がりプレビューで表裏の向き・余白・文字ミスを確認します。
- 用紙はまずマット紙を選ぶと無難です(反射が少なく読みやすいです)。
- 両面カラー/100枚でカートへ進み、納期と金額を確認します。(まずは少量を推奨)
- 配送先・支払い方法を入力して注文を確定します。
※ラクスルのテンプレートはデザイン費が無料ですが、作成データだけをダウンロードして持ち出すことはできません。印刷物として注文する前提のサービスです。
8)到着後のチェック
- 仕上がりを10枚ほどランダムに取り出し、傾き・色ムラ・文字の欠けを確認してください。
- 次回の再印刷に備え、注文番号・用紙・納期設定をメモしておくと再現しやすいです。
無料で名刺を作るときの注意点
掲載要素をしっかり考える
無料テンプレートは自由度が高い分、不要な情報を詰め込みすぎたり、逆に必要な情報を落としがちです。
「名刺デザイン.jp」では、掲載情報についての相談も可能なので、不安な方は活用するのがおすすめです。
デザインを盛りすぎない
装飾を多くすれば「凝った名刺」に見えると思われがちですが、実際にはわかりにくく安っぽい仕上がりになってしまいます。
無料テンプレートで作成する際は、シンプルなデザインを選ぶことが成功のコツです。
参考:テンプレートの選び方
できればプロに依頼することを推奨します
もちろん「資金の関係で無料しか選べない」というケースもあるでしょう。
しかし名刺は、相手の信頼や取引に直結する大切なツールです。
だからこそ、可能であればプロに依頼し、ブランディングに沿ったデザインを用意する方が望ましいといえます。
名刺からリピートにつなげる3つの方法
結論
名刺はただの連絡先ではなく、次の商談やリピートにつなげるきっかけになります。
そのためには、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 連絡したくなる仕掛けを名刺に含める
- 連絡しやすい工夫を凝らす(QRコードなど)
- 名刺交換時の第一印象を大事にする
① 連絡したくなる仕掛けを名刺に含める
名刺は相手が後から見返したときに「また連絡してみよう」と思わせるツールです。
例えば:
- 「初回割引」や「相談無料」などの一言を記載する
- WebサイトやSNSに導線を作り、事例や実績を見てもらえるようにする
- キャッチコピーで「自分にとってメリットがある人」と印象づける
ポイントは“相手にとって得がある情報”をさりげなく盛り込むことです。自己アピールよりも相手視点が大切です。
② 連絡しやすい工夫を凝らす(QRコードなど)
せっかく興味を持ってもらえても、連絡が面倒だとリピートにはつながりません。
そこで名刺には QRコードや簡単なアクセス手段を加えると効果的です。
- 予約ページへのQRコード → サロンや飲食店、士業に有効
- 公式LINEへの導線 → 連絡が気軽になり、再来店やリピート相談が増える
- 地図やアクセス情報 → 店舗型ビジネスなら来訪しやすさが大切
QRコードを載せる場合は「何に遷移されるのか」を明示(例:「Web予約はこちら」)すると親切です。
③ 名刺交換時の第一印象を大事にする
リピートにつなげるには、名刺そのものよりも「渡す瞬間」の印象が重要です。
どんなに立派な名刺でも、態度が悪ければ再び連絡したいと思われません。
- 目を見て渡す
- 相手の名刺を大切に扱う
- 簡単な一言(「ぜひ今度ご相談ください」など)を添える
こうした細やかなやり取りが、名刺の価値を引き上げてリピートにつながります。
まとめ
名刺からリピートを生むには、情報の工夫 × アクセスのしやすさ × 印象づくりの3点を意識することです。
名刺は単なる連絡先ではなく、次の取引へのきっかけをつくる営業ツール。だからこそ、戦略的にデザイン・情報設計をしておきたいですね。
名刺印刷はいくらかかる?相場と失敗しない選び方【おすすめ業者ランキング付き】
結論
名刺印刷の相場は 100枚あたり400円〜1,000円前後 が目安です。
ただし、価格だけで判断すると「思った紙が選べない」「展示会に間に合わない」などの失敗につながることがあります。
名刺印刷の業者を選ぶときは以下の3点を軸にしましょう。
- 作りたい名刺を実現できるか(紙種・加工対応)
- どのくらいの期間で印刷できるか(納期対応力)
- 入稿データの種類(自分の環境に合うか)
名刺印刷の相場感
- 一般的な相場:400〜1,000円前後 / 100枚
- 格安業者:200円台〜(ただし紙や加工は限定的)
- 高品質業者:1,000円以上(特殊紙や箔押し、特殊な対応など)
業者を選ぶときの3つの基準
1. 作りたい名刺を印刷できるか
希望する紙種(マット、光沢、テクスチャーなど)や加工(角丸、箔押し、エンボス)に対応しているかどうか。
⇒「価格よりも仕様優先」で考えると失敗が少ないです。
2. どのくらいの期間で印刷できるか
展示会や商談に間に合わせたい場合、即日〜翌日対応できる業者かどうかが重要です。
3. 入稿データの種類
Illustratorが標準ですが、PDF・Word・PowerPointに対応している業者もあります。
⇒ 普段使うソフトに対応しているかを必ずチェックしましょう。
よくある失敗と回避策
| よくある失敗 | 原因 | 回避策 |
|---|---|---|
| 最安値だけで選んで加工できなかった | 紙・加工が非対応 | 希望仕様を優先して業者比較 |
| 納期に間に合わなかった | 発注が遅れた/加工で納期延長 | 余裕を持って依頼、納期確認 |
| データが崩れる | 入稿形式が非対応 | 入稿形式を事前に確認 |
| 色がイメージと違う | 画面と印刷の差 | サンプル印刷や色校正を依頼 |
おすすめ名刺印刷業者ランキング
【1位】ラクスル
価格:両面カラー100枚 499円〜
特徴:用紙・テンプレートともに豊富。Webから簡単にデザイン可能。
入稿対応データ:Illustrator、Word、PowerPoint
⇒ コストと自由度のバランスが良く、初心者にも使いやすい定番サービス。
【2位】ACCEA(アクセア)
価格:両面カラー100枚 429円〜
特徴:最短3時間仕上げで即日対応可能。全国に店舗あり。
入稿対応データ:Illustrator、PowerPoint
URL:https://www.accea.co.jp/copy_print/
⇒ 急ぎ案件に強く、展示会や急な名刺追加に最適。
【3位】激安名刺ドットコム
価格:100枚 170円〜
特徴:超低価格。当日発送にも対応。テンプレートも豊富。
入稿対応データ:Illustrator、PDF
URL:https://gekiyasumeishi.com/
⇒ とにかく価格重視で、すぐに印刷したい人向け。
【4位】アスクル(Papri)
価格:片面カラー100枚 998円〜
特徴:品質重視プランあり。法人利用に強い。
入稿対応データ:PDF
⇒ 紙や品質にこだわりたい人におすすめ。
【5位】名刺良品
価格:両面カラー100枚 935円
特徴:翌日納品対応。用紙種類が豊富。
入稿対応データ:Illustrator
URL:https://www.meishiryohin.com/
⇒ 標準的な品質とスピードを両立。
【6位】名刺本舗
価格:片面カラー100枚 1,530円〜
特徴:手持ち名刺をデータ化可能。多様な入稿形式に対応。
入稿対応データ:Illustrator、Photoshop、PDF、Word、PowerPoint、Canva
⇒ 名刺デザインの元データを紛失しても、名刺があればデータ化するところから対応できる。
まとめ
- 名刺印刷の相場は 400円〜1,000円/100枚
- 選定のポイントは「仕様」「納期」「入稿形式」
- おすすめは、汎用性が高い ラクスル と、即日対応の ACCEA
名刺に使う紙は何がいい?
結論
一般的にはマット紙がお勧めです。
第一印象は名刺交換において非常に大切です。
しかし、紙の種類だけで相手の印象を大きく向上させることは意外と難しいものです。むしろ、デザインや情報の伝え方の方が影響は大きく、紙はあくまで補完的な要素に過ぎません。
そのため、相当なこだわりや明確な狙いがない限りは、安易に標準的な紙以外を選ぶ必要はありません。まずは一般的で扱いやすいマット紙を基準に考えるのがおすすめです。
名刺用紙とその特徴
名刺デザイン.jpでは名刺印刷を印刷サービスのラクスルを利用する事を推奨させていただいております。ラクスルではマット紙に限らず様々な紙を取り扱っております。それぞれの特徴をご紹介します。
マット紙
光沢を抑えた落ち着いた質感。誠実で読みやすい印象を与え、ビジネス全般に適しています。
光沢紙(アートポスト)
表面がつるつるしており、発色が鮮やか。写真やカラーを目立たせたいデザインにおすすめ。
ケント紙(上質紙)
自然な紙質で温かみがあり、ナチュラル志向や親しみやすさを演出できます。
高級紙(ヴァンヌーボ)
独特の手触りと上質感で、ブランド価値を高めたい場合に効果的。
片面強光沢紙(ミラーコート・プラチナ)
片面は高い光沢、裏面は筆記可能。見せたい面だけインパクトを出せます。
片面和風紙(しこくてんれい)
和の風合いがあり、伝統や文化を大切にする業種に好相性。
淡クリーム紙(PHO)
柔らかなクリーム色で、上品さと優しさを演出。
LIMEX(ライメックス)
石灰石を原料とした環境配慮型素材。耐水性も高く、エコ意識を打ち出せます。
特徴的な紙を選ぶ際の注意点
特殊紙や質感の強い紙は、確かに個性的で記憶には残りやすいです。
しかし、特殊な紙を利用すると、名刺入れにしまいにくかったり、厚みがあって邪魔になったり、補完しにくいこともあり、相手の使い勝手を無視してこだわりを主張すると、自己中心的で配慮がない人という印象を与えるリスクがあるので注意が必要です。
名刺サイズの選び方とおすすめの寸法
結論
日本で最も一般的なサイズである縦55mm × 横91mmがおすすめです。
理由は、受け取る相手が保管・管理しやすく、ビジネスシーンでの違和感や不便が少ないためです。
名刺サイズの種類
標準サイズ(55mm × 91mm)
日本国内での一般的なサイズ。名刺ホルダーや名刺入れとの相性が良く、ビジネス用途に最適です。
欧米サイズ(51mm × 89mm など)
欧米ではやや小さめのサイズが多く、海外向けビジネスや外国人顧客を意識する場合に使われます。
変形サイズ(正方形や縦長など)
デザイン性を重視した個性的なサイズ。ただし、保管しづらいというデメリットがあります。
サイズと加工の関係
厚み
紙質や厚みを変えると、同じサイズでも印象が大きく変わります。厚みが増すと高級感が出ますが、名刺入れに多く収納できなくなります。
角丸加工
角を丸くすると柔らかい印象になります。特殊加工と組み合わせることで、よりデザイン性を高められます。
型抜き加工
ロゴやモチーフの形にカットすることでインパクトを出せますが、変形サイズと同様に保管性に注意が必要です。
一般的なサイズを選ぶメリット
保管しやすい
名刺ホルダーやカードケースにぴったり収まり、受け取った側が整理しやすいです。
ビジネスマナーとして安心
標準サイズは業界や職種を問わず違和感なく使えます。
印刷コストが抑えられる
標準サイズは印刷業者が大量生産しているため、コストが安く済みます。
あえて変形サイズを選ぶときの注意点
目的を明確にする
単に珍しい形だからではなく、ブランドコンセプトやデザイン戦略に沿った理由を持つことが重要です。
保管方法を想定する
名刺ホルダーに入らない場合、相手が保管しづらく紛失されるリスクが高まります。
情報量とのバランスを取る
小さすぎるサイズや特殊形状は、文字やロゴのレイアウトが制限されるため、必要な情報が見づらくなる可能性があります。
コストを把握する
標準外のサイズは印刷費や加工費が割高になりやすく、小ロット印刷では特に単価が高くなります。

