名刺にQRコードは必要?
結論
スマホからの“次の行動”が名刺交換直後に起こると価値が高い場合だけ入れるのが有効です。
例:Web予約/来店案内/ポートフォリオ閲覧/採用応募など。目的が曖昧なら無理に載せる必要はありません。
まず「QRで何をさせたいか」を決める
「何でもQR」は逆効果です。名刺→スマホで完結する行動かどうかで判断します。
即行動系(相性:〇)
予約フォーム、問い合わせ(TELリンク/メール)、地図・ナビ起動、LINE追加、名刺の連絡先登録(vCard/MeCard)。
情報参照系(相性:内容次第)
価格表、サービス一覧、事例集、ポートフォリオ。スマホで読みやすい設計が前提。
PC向けの体験(相性:△)
長文資料や複雑なツールはPCの方が適切なことが多いです。QRより短縮URLや、検索対応してあるなら「●●で検索」などの方が親切な場合があります。
QRはURLの遷移だけではない
QRコードはサイトへ遷移させるためのものと思い込んでいる方もいると思いますが、実はサイトへ遷移させる以外にも以下のような事も可能です。
- tel:(電話発信)
- mailto:(新規メール作成)
- 地図座標の起動
- vCard配布(連絡先に保存)
入れる前に知っておくデメリット
スペースを取る:最小サイズがあり、デザインの自由度を下げます。
読み取り失敗のリスク:小さすぎる/コントラスト不足/紙の光沢で反射、などで読めない場合があります。
情報の陳腐化:リンク先が変わると名刺が無効に。自社ドメインのリダイレクトURLを噛ませると更新に強いです。
結局のところ、「相手の使い勝手より自分の都合を優先した」と見られる危険があります。目的と体験が明確でないQRは載せない方が良いです。
載せるなら守る実装ルール(サイズ・配置・印刷)
サイズ:一辺 最低12〜15mm以上、可能なら18mm以上。密度が高いコードほど大きめに。
余白(Quiet Zone):周囲に最低4セル分の無地スペースを確保。枠や写真に密着させない。
コントラスト:濃色のコード × 白地が基本。反転(白いコード×濃色地)や写真の上は避ける。
誤り訂正:通常は M〜Q を推奨。密度が上がる長いURLは短縮してシンプルに。
データ形式:ベクター(SVG/EPS)か高解像度PNGを使用。印刷前に実機で必ず複数回テスト(iOS/Android)。
配置:表面に置く場合は右下付近+短いラベル(例:『Web予約』)で行動を明示。迷う場合は裏面に集約。
スマホ体験を設計する(着地点の要件)
第一画面で目的が見える:予約・問い合わせボタンはファーストビューに。
モバイル最適:読みやすい文字、充分なタップ領域、速い表示速度。
計測:URLにUTMを付与して効果測定。
例)https://example.com/?utm_source=businesscard&utm_medium=qr&utm_campaign=2025_intro
便利機能:vCard配布/地図起動/ワンタップ発信など“即行動”に直結させる。
具体例:QRで見せると効果が高いケース
予約が収益直結:サロン/クリニック/飲食店のWeb予約。
所在地が重要:地図アプリでそのままナビ。
採用や営業の導線:応募フォーム、資料請求、事例LP。
プロフィール圧縮:vCardで「連絡先に保存」→電話帳からの折り返し率向上。
誰でも簡単!QRコードの作り方
掲載したい場合は https://qr.quel.jp/ で手早く作れます。手順は以下です。
- サイトにアクセス
- 作成したい種類を選択(URL/メール/電話/地図/vCard など)
- 必要項目を入力(URLは短縮済みや自社のリダイレクトURL推奨)
- 誤り訂正レベルを設定(迷ったらM)
- 余白(マージン)を確保して生成
- PNGまたはSVGをダウンロード
- 実機でテスト(異なる端末・光沢紙での反射も想定)→問題なければデザインに配置
まとめ
名刺直後の“スマホでの次の行動”が明確なときだけQRを採用。
掲載するなら読み取りやすさとLPの体験設計を最優先。
迷うなら無理に載せず、短縮URLや分かりやすいCTAで十分です。
名刺に使う紙は何がいい?
結論
一般的にはマット紙がお勧めです。
第一印象は名刺交換において非常に大切です。
しかし、紙の種類だけで相手の印象を大きく向上させることは意外と難しいものです。むしろ、デザインや情報の伝え方の方が影響は大きく、紙はあくまで補完的な要素に過ぎません。
そのため、相当なこだわりや明確な狙いがない限りは、安易に標準的な紙以外を選ぶ必要はありません。まずは一般的で扱いやすいマット紙を基準に考えるのがおすすめです。
名刺用紙とその特徴
名刺デザイン.jpでは名刺印刷を印刷サービスのラクスルを利用する事を推奨させていただいております。ラクスルではマット紙に限らず様々な紙を取り扱っております。それぞれの特徴をご紹介します。
マット紙
光沢を抑えた落ち着いた質感。誠実で読みやすい印象を与え、ビジネス全般に適しています。
光沢紙(アートポスト)
表面がつるつるしており、発色が鮮やか。写真やカラーを目立たせたいデザインにおすすめ。
ケント紙(上質紙)
自然な紙質で温かみがあり、ナチュラル志向や親しみやすさを演出できます。
高級紙(ヴァンヌーボ)
独特の手触りと上質感で、ブランド価値を高めたい場合に効果的。
片面強光沢紙(ミラーコート・プラチナ)
片面は高い光沢、裏面は筆記可能。見せたい面だけインパクトを出せます。
片面和風紙(しこくてんれい)
和の風合いがあり、伝統や文化を大切にする業種に好相性。
淡クリーム紙(PHO)
柔らかなクリーム色で、上品さと優しさを演出。
LIMEX(ライメックス)
石灰石を原料とした環境配慮型素材。耐水性も高く、エコ意識を打ち出せます。
特徴的な紙を選ぶ際の注意点
特殊紙や質感の強い紙は、確かに個性的で記憶には残りやすいです。
しかし、特殊な紙を利用すると、名刺入れにしまいにくかったり、厚みがあって邪魔になったり、補完しにくいこともあり、相手の使い勝手を無視してこだわりを主張すると、自己中心的で配慮がない人という印象を与えるリスクがあるので注意が必要です。
名刺の裏面活用法と効果的な使い方とは?
裏面は使うべきか?
名刺は表面だけで必要な情報を載せるのが基本ですが、裏面を活用することで、より多くの情報やメッセージを伝えることが可能です。特に、表面では限られた情報しか載せられない場合や、視覚的な訴求を強めたい場合には有効です。
ただし、業種や用途によってはシンプルさを重視して裏面を空白にする方が好印象な場合もあります。
裏面の主な利用例
英語や多言語表記
海外との取引や観光関連業務では、裏面を外国語仕様にすることで国際対応がスムーズになります。
サービス・商品の紹介
取り扱いサービスの一覧、料金表、特徴などを簡潔にまとめることで、名刺一枚で事業内容を理解してもらえます。
アクセス情報
店舗や事務所の地図、最寄駅や駐車場案内を載せると来訪のハードルが下がります。
QRコード
公式サイト、SNS、予約ページなどへの導線を作り、オンラインでの接触機会を増やします。
キャッチコピーやビジュアル
ブランドメッセージや印象的な写真・イラストを掲載し、記憶に残るデザインにします。
裏面を利用する場合の注意点
情報量の詰め込みすぎに注意
読みにくくなると逆効果です。必要な要素を絞り込み、余白を意識します。
デザインの統一感を保つ
表面とテイストがかけ離れるとチープに見えます。色使いやフォントは揃えましょう。
印刷コスト
オンライン印刷や少部数のデジタル印刷では、片面と両面の価格差は100枚あたり+100〜300円程度の差に収まる場合が多いです。
ただし、大ロットのオフセット印刷や、特殊紙・特殊加工を両面に施す場合はコスト差が大きくなることがあるので注意が必要です。
業種や相手に応じた配慮
フォーマルな業種では、裏面の装飾や情報量を控えめにした方が良い場合もあります。
裏面を空白にすることのメリット
シンプルで上品な印象になる
余白があることで高級感や洗練されたイメージを与えられます。
メモ欄として使ってもらえる可能性がある
裏面が白紙だと、相手が打ち合わせの内容や連絡事項を書き込むことができます。
ただし、ビジネス上では名刺に直接書き込むことをマナー違反と捉える人もいるため、相手の前で書く場合は注意が必要です。
印刷コストを抑えられる場合がある
大ロットや特殊加工の場合は両面印刷の方がコストがかかるので、片面にすることでコストをさらに抑えられます。
渡す場面に柔軟に対応できる
企業や相手によっては、装飾が少ない名刺の方がフォーマルに感じられる場合があります。
裏面デザインの実例
1. 多言語対応タイプ
目的:海外顧客や外国人観光客に情報を伝える
デザイン例:
- 表面:日本語表記(氏名、会社名、住所、電話、メール)
- 裏面:英語や中国語などの翻訳情報を同レイアウトで配置
ポイント:文字サイズやフォントは表裏で統一し、情報量は同じにして見やすさを保つ
2. サービス・商品紹介タイプ
目的:事業内容を一目で理解してもらう
デザイン例:
- 裏面にサービス一覧(3〜5項目)と簡単な説明文
- アイコンやイラストを活用して視覚的に訴求
ポイント:詰め込みすぎず、見出し+短い説明文にすることで読みやすくする
3. アクセスマップタイプ
目的:来店や来社のハードルを下げる
デザイン例:
- 裏面に最寄駅からの地図と徒歩時間
- 駐車場の場所や営業時間を追記
ポイント:地図は白黒でも視認性を重視し、スマホ地図へのQRコードも併せて掲載
4. QRコード誘導タイプ
目的:オンラインでの接点を増やす
デザイン例:
- 裏面の中央に大きめのQRコード
- 下部に「公式サイトはこちら」「LINEで友達追加」など行動を促すテキスト
ポイント:QRコードは必ずテスト読み取りし、短縮URLや専用LPに誘導する
5. ブランドメッセージ・ビジュアルタイプ
目的:印象に残る世界観を伝える
デザイン例:
- 裏面全面にブランドのキャッチコピー
- 商品写真やイメージ画像をフルカラーで配置
ポイント:表面との色味やフォントを合わせ、ブランドの統一感を保つ
名刺サイズの選び方とおすすめの寸法
結論
日本で最も一般的なサイズである縦55mm × 横91mmがおすすめです。
理由は、受け取る相手が保管・管理しやすく、ビジネスシーンでの違和感や不便が少ないためです。
名刺サイズの種類
標準サイズ(55mm × 91mm)
日本国内での一般的なサイズ。名刺ホルダーや名刺入れとの相性が良く、ビジネス用途に最適です。
欧米サイズ(51mm × 89mm など)
欧米ではやや小さめのサイズが多く、海外向けビジネスや外国人顧客を意識する場合に使われます。
変形サイズ(正方形や縦長など)
デザイン性を重視した個性的なサイズ。ただし、保管しづらいというデメリットがあります。
サイズと加工の関係
厚み
紙質や厚みを変えると、同じサイズでも印象が大きく変わります。厚みが増すと高級感が出ますが、名刺入れに多く収納できなくなります。
角丸加工
角を丸くすると柔らかい印象になります。特殊加工と組み合わせることで、よりデザイン性を高められます。
型抜き加工
ロゴやモチーフの形にカットすることでインパクトを出せますが、変形サイズと同様に保管性に注意が必要です。
一般的なサイズを選ぶメリット
保管しやすい
名刺ホルダーやカードケースにぴったり収まり、受け取った側が整理しやすいです。
ビジネスマナーとして安心
標準サイズは業界や職種を問わず違和感なく使えます。
印刷コストが抑えられる
標準サイズは印刷業者が大量生産しているため、コストが安く済みます。
あえて変形サイズを選ぶときの注意点
目的を明確にする
単に珍しい形だからではなく、ブランドコンセプトやデザイン戦略に沿った理由を持つことが重要です。
保管方法を想定する
名刺ホルダーに入らない場合、相手が保管しづらく紛失されるリスクが高まります。
情報量とのバランスを取る
小さすぎるサイズや特殊形状は、文字やロゴのレイアウトが制限されるため、必要な情報が見づらくなる可能性があります。
コストを把握する
標準外のサイズは印刷費や加工費が割高になりやすく、小ロット印刷では特に単価が高くなります。
名刺は縦がいい?横がいい?
結論
どちらとも言えません。どんなビジネスをしているのか、どんな内容を掲載するのか、どんな印象を与えたいのか、誰が名刺をデザインするのかなど、状況によって縦が良いのか横が良いのかは変わります。
世の中的には横が多い
世の中的には横の名刺が多いようです。市販の名刺ホルダーが横型の名刺に最適化されているのもそれが要因かもしれません。
縦型名刺と横型名刺ではそれぞれでメリットがあるのでご紹介させていただきます。
横型名刺の良いところ
世の中の多くが横型名刺であるというのは、そのバランスの良さにあると考えられます。
電話番号やメールアドレスなど縦書きでは表現しにくい情報が多いため、名刺内のテキストは基本として横書きとなります。
横型名刺の場合、縦型よりも横幅が広いので、安定して長いテキスト情報を改行することなく名刺内に納めやすくなります。
写真などを入れる場合でも上下より左右の方が、横並びの情報として見やすく、レイアウトのバランスがとりやすいというのが横型名刺の良いところです。
縦型名刺の良いところ
横型名刺が世の中的に多いという事は、縦型名刺には横型よりも珍しいという事になります。
そのため、ほんの少しかもしれませんが目立ちやすくなります。さらに、横型名刺よりも縦型名刺の方がバランスを取るのが難しいため、縦型名刺でありながらバランスの良い名刺を利用しているとそのデザイン性が際立ちます。
簡単に言ってしまうと、縦型名刺の方が横型よりもちょっとだけ個性的です。
但し、縦型はバランスが難しいので中途半端なデザインになってしまうと逆に印象を下げてしまう可能性があるので、注意が必要です。
決断方法
これは最初に決めるよりも、掲載すべき内容や、デザインのレイアウトなどを加味しながら決める方が望ましいです。名刺デザイン.jpでは、掲載情報も含めてご提案させていただきます。まずは気軽にご相談ください。